肌荒れ対策には地場野菜がおすすめ!奈良の大和野菜
京野菜というとご存じの方も多いと思いますが、「大和野菜」と言われると、どういうものかピンと来ない方が多いかもしれません。
大和野菜は奈良で古くから作られている、伝統的な野菜です。
一般的なスーパーで売られている野菜にも、肌にいい栄養素が含まれていることはよく知られています。
では、いわゆる「地域の伝統野菜」には、肌にいいどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
地場野菜の中でも、特に古くから作られてきた大和野菜に絞って、肌にいい野菜をご紹介します。
大和まな
アブラナ科の野菜の一種で甘みとうまみがあり、炒め煮やおひたしにすると美味しいです。
抗炎症効果や、脂質の吸収を抑制する野菜として研究が進められています。
肌荒れにも効果が期待できそうです。
大和ふとねぎ
青い部分まで食べられる太いねぎで、ビタミンBとCが豊富です。
少し辛み成分が強いため、生で薬味として使うより、温めて調理するほうが向いています。
この辛み成分をアリシンといい、動脈硬化を防いでくれたり、脂肪塊を収縮させたり、血栓を溶かして血液をサラサラにしてくれたりする働きがあります。
新陳代謝を活発にしてくれる効果が見込め、肌荒れ時の栄養補給にもぴったりです。
片平あかね
女性のような名前の野菜ですが、細い大根の形をした真っ赤なカブの名前です。
葉っぱにはカロチン、ビタミンC、カルシウムやカリウムが含まれ、カブの部分はビタミンや食物繊維、アミラーゼが豊富です。
ひもとうがらし
とうがらしという名前はついていますが、煮て食べると辛みがなくなり、甘さが感じられるとうがらしです。
ビタミンCが多く含まれており、食物繊維やカロチンも豊富。
焼いて食べるとピリッとした爽やかな辛さが楽しめます。
そのため油と一緒に炒めて、ししとうのように食べられることが多い野菜です。
結崎ネブカ
たまねぎと同様、血液をサラサラにしてくれる硫化アリルという成分が豊富なネギです。
柔らかさに特徴があり、焼いたり煮たりして食べると、とろっとしてとてもおいしいネギです。
しかし、その柔らかさが原因で流通に向かず、一時市場から姿を消してしまったことも。
現在は、奈良県北部のスーパーでよく売られているそうです。
千筋みずな
普通のみずなよりも大株で、冬に特にうま味が増すため、鍋に最適なみずなです。
ビタミンCやカロチンはもちろん、カルシウムや鉄も豊富。
貧血気味で鉄分が不足しがちな女性にお勧めの大和野菜です。
紫とうがらし
ナスのような色合いのとうがらし。
ビタミンCと鉄分が豊富で、生でも食べられる珍しいとうがらしです。
色の濃さから辛そうに思えますが、辛みはほとんどありません。
熱を通すと緑色になるため、ししとうとほとんど見わけがつかなくなります。
サラダや炒め物まで使える、使い勝手のいいとうがらしです。
地域特有の地場野菜には、栄養が豊富で味もおいしく、見た目にも楽しい野菜がたくさんあります。
いろいろな野菜を食べ比べてみて、味の比較をしてみるのもおもしろそうですね。
肌荒れ中は特に野菜を中心に献立をたてる方も多いと思いますが、ちょっと変わった野菜を取り入れていくことで、食事がもっと楽しくなります。
ぜひ大和野菜を含めて、いろいろな地域の珍しい野菜を味わってみてくださいね。
(enJOY Complex編集部)