老化を進める2大物質に立ち向かう強い味方、アーモンドを食べて健康で若々しい身体を手に入れる

老化と戦うビタミンEの宝庫

アーモンドは木の実ですので、保存がきくということもあり、昔の人は非常食として備蓄していたようです。アーモンドだけ食べていれば命をつなげられる、と言われるほどバランスの良い栄養素が含まれています。

とても多くの栄養素を含んでいるアーモンドですが、その中でも特に注目したいのが、ビタミンEです。トコフェロールαとも呼ばれるこの栄養素には、強い抗酸化力があります。体内に活性酸素が増えることで、体の老化が進んでいくというのはよく知られていることですが、アーモンドのビタミンEが持つ抗酸化作用が、この活性酸素の生成を防いでくれるので、アンチエイジングに効果を発揮するのです。

もう一つの敵、AGEsを排出

活性酸素と並んで、こちらも老化を進める物質と言われているのがAGEsです。Advanced Glycation End Productsという名称の略で、日本語に訳すと「終末糖化産物」という聞きなれない単語になります。このAGEsは、皮膚のしわや血管の破損、筋肉の劣化、ガンの発症など、人間にとってうれしくない作用の多くに関係しています。活性酸素よりも後になって発見された老化物質ですが、こちらのほうが悪影響が大きく、致命的な病気にも深く関わっているという恐ろしい物質です。

AGEsはもともと体内に存在している物質で、時間の経過とともに蓄積量が増えます。これが老化に深く関わるのですが、アーモンドにはこのAGEsを体外に排出する働きがあるのです。

活性酸素とAGEsという、老化を進める物質と正面から戦ってくれるアーモンドは、アンチエイジングの強い味方です。

男性は1日22粒、女性は1日20粒

老化防止にアーモンドを採り入れようと思う時、どうしても気になるのがカロリーです。ナッツ類はカロリーが高く、摂取することで太るのでは？　と心配になる人が多いかと思います。

アンチエイジング効果が期待できる1日の摂取量は、成人男性で1日に22粒、女性で20粒が目安です。これを摂取カロリーに換算すると、約120kcalです。さすがに食べ過ぎるとカロリー過多になりますが、これならそれほど高い数値ではありません。

また、アーモンドは固いのでしっかり噛んで食べるため、腹持ちが良く、今まで食べていた甘いお菓子の代わりに食べることで、結果として食べ過ぎ気味だった食習慣を改善できる効果も期待できます。

多い人は100回噛む、とも言われますが、そこまでは無理でも最低30回以上は噛むようにしてくださいね。
まずは数日に1回、1週間に1回という無理のないペースでアーモンドを採り入れてみてはいかがでしょうか。