インサイドラインは危険! 正しく安全なデカ目メイクで美しくなろう
目元の印象は大切ですね。
少しでも目をくっきりと大きく見せるために、インサイドラインを引く「デカ目メイク」をしている人も多いようです。
インサイドラインとは、下まつげが生えている場所よりも内側に入れるアイラインのこと。
白のラインを入れれば目の輝きを、黒のラインを入れれば黒目を大きく見せる効果がありますが、どちらも目に大きな負担を与えてしまう恐れがあります。
インサイドラインを引くことで起こるトラブル
まつげが生えている場所よりも内側には、目の乾きを防ぐために皮脂を分泌する腺「マイボーム腺」があります。
その上にラインを引くと、腺が詰まって、汚れを流すことができなくなり、色々なトラブルを招く危険があります。
◆ドライアイ
涙に皮脂腺から出る油分が混ざると、蒸発しにくくなって、目を保護する膜となります。
メイクで腺が詰まると油分の分泌が妨げられ、涙が蒸発しやすくなってドライアイになる傾向が見られます。
◆眼病
涙の役割には、目に入り込んだ汚れやウイルスを洗い流すということもあります。
マイボーム腺が詰まってドライアイになると、涙そのものの量が減るので、目の衛生を保てずに炎症やものもらいなどの眼病にかかりやすくなってしまいます。
◆角膜に傷がつきやすくなる
コンタクトレンズを使っている人は、特に乾燥に気をつけなければなりませんが、インサイドラインを引いていると必要な水分が保てなくなり、コンタクトの摩擦で角膜が傷つくケースも起こり得ます。
アイメイクは目を傷つけないように!
顔の印象を大きく左右するアイメイクですが、インサイドラインに頼らなくても、充分大きな目を演出することができます。
トラブルや眼病を招かない、正しいアイメイクを覚えておきましょう。
◆アイラインはまつげより外側に描く
アイラインは必ず、まつげより外側に描きましょう。
まつげの隙間を埋めるように黒のライナーを入れれば、目の輪郭がくっきりとして強いまなざしが作れます。
◆涙袋に軽くハイライトを乗せる
まつげの下の、少しふっくらした部分を「涙袋」と言います。
ここに軽くハイライトを入れることで、表情を明るく、優しい印象にすることができます。
入れすぎると腫れぼったく見えるので、あくまで軽く、コントラストをプラスする程度に乗せましょう。
◆メイクやつけまつげの糊は、専用メイク落としでオフする
マイボーム腺の詰まりは、メイクだけでなく、つけまつげの糊などの洗い残しも原因になっています。
アイメイクは専用のリムーバーを使って、きちんと落とす習慣を付けましょう。
◆ホットパックで血流を促す
何時間も化粧品による刺激を受け続けているマイボーム腺。
きちんとメイクを落としていても、様々な影響で油脂が固まってしまうことがあるので、いつものケアにホットパックをプラスすることをオススメします。
ホットパックは市販のものを使っても良いですし、水に浸したタオルを絞り、電子レンジで1~2分温めても簡単に作れます。
毎日の洗顔の後、目に当てることで油脂の排出を促し、目まわりの血流を良くすることで潤いを取り戻すことができますよ。
大きな目は印象的で、女性にとっては可愛らしさをアピールできる大切なポイントです。
けれど、どんなに大きく見えるようにメイクで演出しても、乾燥や眼病で瞳そのものが濁っていては、せっかくの魅力も台無し!
目を傷つけない正しいメイクの方法を覚えて、涙でキラキラと潤う「美しい瞳」を保ちましょう。
(enJOY Complex編集部)